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help リーダーに追加 RSS 「慈眼寺の由来」という立て札(al45)

<<   作成日時 : 2008/03/09 18:29   >>

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前回の「ジメサァ像」を投稿するに際して、島津家十八代、薩摩藩初代の島津家久について、少なからずインターネット検索で調べた。それから数日して、慈眼寺自然遊歩道を歩いていると、ちょうど渓谷の中間あたりで、この古ぼけた立て札に、また「島津家久」という名前を見出した。

何度もこの道は歩いているのに、この立て札に注目したのは初めてだったし、常日頃、「偶然の一致」は重要視すべきだとも考えている。それに、この場所は散歩のコースとして重宝しているけど、心のどこかに、もっとこの場所について知りたいという気持ちはずっと潜んでいた。ほんのすこしだけ自分の時間を、「慈眼寺」の歴史探究に割こうと考えた次第である。

まず手始めとして、この古い立て札の文章をコピーしようと思う。以下、句読点は補ったが、それ以外は立て札そのままの文章である。

慈眼寺の由来
 
慈眼寺は今から約一三〇〇年前(推古天皇の頃)百済
の名僧、日羅によって開基されたといわれる。
 当時自作の聖観音が安置され、天台宗の寺で
あったが、後、臨済宗の寺となった。応永年間(一三九四〜一四二七)
島津久豊公(八代)によって再興され、その後貴久公(十五代)
が天文十一年(一五四二)寺を造営し、福昌寺十八代賢和尚を開
として福昌寺の末寺となり、曹洞宗として栄えた。爾来代々島津家
の尊敬厚く、特に家久公(十八代)父子は当寺観音堂に再三参詣され、
その信仰もあつく、「橋の落葉」と題して次の歌を奉納している。
  はし姫の滝のしら糸くりかけて紅葉のにしきなみやすけん
                       家久
  山水にちりてながれぬ落ばはしらがみかくるはしの上かな
                        虎寿丸
 家久公はこの地を賞揚して、自分の号、慈眼の字
をもって自ら慈眼寺と名づけたといわれる。
 坊の津の一乗院、志布志の宝満寺と共に
薩摩の三ヶ寺といわれた。
 明治二年の廃仏棄釈により、寺は焼失し、
現在の石像は当時の惨状の名残りを留めている。
 現在の稲荷大明神社のある所は、
かつての観音堂のあった所である。

以下問題点である。

1.第6行目「福昌寺十八代賢和尚を開」
最後の「開」の寺の後に一字見えなくなっているが、それよりも重要なのは、「十八代 賢和尚」なのか、「十八代  代賢和尚」の誤りなのか、分かりづらいことだ。ウィキペディアの「慈眼寺」についての未完成の記述には、「18世・代賢和尚」と記されている。

2.第14〜15行「家久公はこの地を賞揚して、自分の号、慈眼の字
          をもって自ら慈眼寺と名づけたといわれる。」
これについては、豊増哲雄著の『古地図に見る かごしまの町』(平成八年発行)では、「(この寺は)島津氏代々の尊崇が厚く、十八代家久は没後ここの寺の号から慈眼院という名をおくられた。」とある。前述のウィキペディアでは、この点に関しては記述が矛盾している。

3.和歌について
谷山観光協会発行の『谷山の歴史と文化財』(平成十六年発行)では和歌は以下のようであったとされる。
    はし姫の滝のしら糸くりかけて紅葉のにしきなみやおりけん
                         家久
    山水にちりてながれぬ紅葉葉はしらがみかくる橋の上かな
                         虎寿丸(十九代光久)

しかし、なによりも第2番の問題点、この寺は昔から「慈眼寺」といったのか、それとも島津家久によって「慈眼寺」と改名されたのか、こういった基本的なことすら、まだぼくの頭の中では謎のままだ。

 







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